ダイエット

ケトジェニックダイエットのやめ方は?リバウンドせずにやめられる方法を山本義徳が解説!

一般的な糖質制限よりもさらに少ない摂取量で糖質を枯渇させ、ケトン体代謝に切替えるダイエット法がケトジェニックダイエットです。
効果的で痩せやすい反面、リバウンドしやすいダイエットともいわれているケトジェニックも、正しい知識を持っておこなうことでリバウンドすることなくやめられます。
ここでは、正しいケトジェニックの知識とともにリバウンドしないやめ方をお伝えします。

ケトジェニックダイエットはリバウンドしやすい?

ケトジェニックダイエットの正しい知識と、リバウンドしやすいのかどうかを解説します。

ケトジェニックダイエットとは

ケトジェニックダイエットは糖質制限ダイエットの一種ですが、一般的な糖質制限よりもさらに糖質の摂取量を減らす手法です。通常の糖質制限では、1日の糖質摂取量70~100gを目標とするのに対し、ケトジェニックでは50g以下が目安と、極端に糖質を減らします。

通常人間の身体は、炭水化物(糖質)と脂肪(脂質)をエネルギー源にしています。
しかし、極端に糖質を減らすことで、炭水化物ではなく、脂質を分解して合成されたケトン体がメインのエネルギー源として使用されるようになるのです。

ケトン体から主要なエネルギーを得るようになった状態をケトーシスといいます。ケトーシス状態になれば、脂肪が効率的に燃焼されるため、ダイエット効果も抜群です。

糖質制限ダイエットは、糖質減により血糖値の上昇を抑え、脂肪の蓄積を防ぐという側面が強いものといえます。一方、ケトジェニックダイエットでは、極端な糖質減でケトーシスを作り出し、脂肪をエネルギー源として燃焼させるため、大きな効果が見込めるわけです。

ケトジェニックダイエットについては、以下の記事も参考にしてください。

ケトジェニックダイエットとは?メリット・デメリット、具体的なやり方を解説ケトジェニックダイエットは、糖質を制限するのではなく、限りなく0に近づけるダイエット法です。この方法で効率良く痩せるには、ケトジェニック...

ケトジェニックダイエットはリバウンドしやすい

脂肪をエネルギー源とするケトン体を作り出すことで、短期間で効果が出やすいケトジェニックダイエット。ケトン体から主要なエネルギーを得るケトーシス状態となるには厳しい糖質制限が必要となるため、リバウンドしやすい要素があるのも事実です。
糖質の摂取を大きく減らすケトジェニックでは、インスリンの分泌能力と組織のインスリン処理能力が衰えてしまいます。その状態でダイエットを終了して通常の糖質が摂取されてしまうと、糖質を処理しきれず血管で余剰となり、脂肪細胞となってしまうのです。
リバウンドを防ぐには、計画的に食事を戻していくことが重要といえます。

ケトジェニックダイエットのリバウンドしないやめ方

耐糖性が落ちてしまうため、リバウンドしやすくなってしまうケトジェニックですが、要因がわかっているのでその対策を採ればリバウンドは防げます。
ここでは、リバウンドせずにケトジェニックダイエットをやめるための、具体的な方法を見ていきましょう。

1か月を目安に少しずつ糖質の量を戻していく

インスリンに対する処理が衰えたところに、いきなり糖質を処理能力以上に摂取すれば、対応しきれず脂肪となってしまうのは当たり前です。
いきなりダイエット前の食事に戻すのではなく、体重・体脂肪の経過を見ながら徐々に通常に戻していくのが良いでしょう。

まず、昼食の1食から戻していき、慣れてきたら次は朝と昼を戻します。最終的には3食を1か月程度の期間をみて戻していきましょう。

耐糖性の回復の状態に合わせて、余剰の糖質を摂取しないように少しずつ量を戻していくことで、リバウンドを回避できます。

GI値の低い食品から摂取していく

血糖値の急激な上昇は、脂肪細胞の生成へとつながります。
処理能力が戻らない間は、血糖値が一気に上昇しやすい食品を最初に摂取するのは避け、GI値の低いものからの摂取でリバウンドのリスクを減らせます。GI(グリセミック・インデックス)値とは、摂取した食品が体内で糖に変わり、どれだけ早く血糖値を上げるかを計った数値です。

GI値が60以下の食品をまずは目安として選んで食べるようにすると良いでしょう。
玄米・そば・パスタ(全粒粉)・小麦パン(全粒粉)・お粥・十穀米のほか、サツマイモ・カボチャなどの根菜類、多くの果物などが低GI値の食品に該当します。
GI値の低い食品からの摂取を心がけることで、血糖値の急激な上昇を抑えリバウンドを防ぎましょう。

筋トレを続ける

ケトジェニック中は、糖質摂取がほぼゼロになり、血糖値の上昇を抑えるインスリンの分泌も大きく減ります。血糖値を下げるだけでなく、筋肉の合成を助ける働きも持つインスリンが減るため、筋肉のバルクアップはケトジェニック中には難しいといわれていました。

しかし、筋肉の合成を促す成分はインスリン以外にもあり、ロイシンなど同様の働きを持つ成分で代替可能なため、ケトジェニック中もバルクアップは可能です。
ケトジェニック中の筋トレは、筋肉での糖質消費を促すためのダイエットでも有効ですし、食事制限によって筋肉を痩せさせないためにも重要といえます。
ケトジェニックをやめたあとも引き続き筋トレをおこなえば、体形の維持だけではなく、筋肉に糖質を消費させ糖質余りによるリバウンドを防ぐこともできるでしょう。

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インスリンをコントロールするサプリを摂取する

ダイエットによって機能が低下した、インスリンの感受性・分泌を高めてくれるサプリメントを摂ることもリバウンド防止には効果的です。

アルギニン・αリポ酸などのインスリンの分泌・働きをコントロールしてくれる成分は、崩れたバランスを補い、食事などによるリバウンド防止対策を効果的にサポートしてくれます。

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ケトジェニック後に摂取したいオススメ商品

ケトジェニックダイエットに成功したのなら、耐糖性の低下によるバウンドも防ぎたいですね。
食事に気をつけたり筋トレを引き続きおこなったりすることで、糖質をコントロールし、リバウンドのリスクは減らせます。ただ、サプリメントの導入はお手軽で効果が大きいのでオススメです。
ここではオススメのサプリメントを紹介します。

血糖値上昇を抑えてくれる『VALX アルギニン・シトルリンパウダー』

低下してしまった耐糖性により血糖値が上がりやすくなってしまった場合も、『VALX アルギニン・シトルリンパウダー』があれば安心。血糖値を安定させ、体脂肪の増加となりやすい状態を防げます。

筋肉のエネルギー源となる『VALXクレアチンパウダー』

筋肉のエネルギー源となるクレアチンは、運動パフォーマンス・筋肉量の増加が期待できるアミノ酸です。
トレーニング前の摂取で、より筋肉のパフォーマンスを上げ糖質の消費にも大きく寄与します。

まとめ

ケトジェニックダイエットは、厳しい食事制限をともなう糖質制限ダイエットのため、効果が高い反面、やめたあとにリバウンドを引き起こしやすい手法です。ダイエットで耐糖性が低下しているために通常量の食事に含まれる糖質を処理できないことが、リバウンドのおもな要因となっています。

そこで、落ちた耐糖性が通常に戻るまで、1か月程の時間をかけて糖質の量を調整していくことでリバウンドは防げます。食事の糖質の量を徐々に戻していき、GI値の低い食品から摂取し血糖値を緩やかに上げていくようにしましょう。あわせて、筋トレをする・インスリンをコントロールするサプリを摂取するなどが防止の有効な手段です。

リバウンドの要因をしっかりと理解し、ケトジェニックを実践しましょう。

血糖値上昇を抑えてくれる『VALX アルギニン・シトルリンパウダー』

筋肉のエネルギー源となる『VALXクレアチンパウダー』

公式ライン

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。

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