アミノ酸

ロイシン摂取による副作用に要注意!どのような副作用が発生するのかを解説【山本義徳監修】

ロイシンは、人間の身体を作っているアミノ酸のなかでも必須アミノ酸に分類される重要な栄養素です。バリン・イソロイシンとともに分岐鎖アミノ酸を意味する「Branched Chain Amino Acid」を略して「BCAA」と呼ばれています。

ロイシンは筋肉の合成を促進する・分解を抑制するといった効果が期待でき、理想的な身体作りに欠かせません。必須アミノ酸であるため体内で合成できず、食事・サプリメントなどで積極的に補う必要があるでしょう。

この記事では、ロイシンを摂取することで起こる副作用・摂取の注意点などを解説します。手軽に摂取できるオススメのサプリメントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

必須アミノ酸については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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ロイシンの適正量は?

人間の身体を構成するたんぱく質は20種類のアミノ酸から作られています。そのうち、ロイシンを含む9種類のアミノ酸は体内で合成できない必須アミノ酸に分類され、食事やサプリメントなどで補わなければなりません。

下表は、BCAAであるロイシン・バリン・イソロイシンの1日あたりに必要な摂取量(体重1kgあたり)を、年齢別に示したものです。

【BCAAの年齢別1日あたりの必要量(mg/日)】

年齢(歳) ロイシン バリン イソロイシン
0.5 73 48 36
1~2 54 36 27
3~10 44 29 22
11~14 44 29 22
15~17 42 28 21
18以上 39 26 20

引用:「日本人の食事摂取基準(2015年度版)」策定検討会報告書 | 厚生労働省

年齢によって必要とする量は異なりますが、ロイシンは1日に必要とされる摂取量がBCAAのなかで最も多いのが特徴です。18歳以上だと1日あたり体重1kgにつき39mgの摂取が必要とされています。

例)体重50kgの成人が必要とするロイシン量(1日あたり)
39×50=1,950mg

1日あたりにどのくらいのロイシンが必要なのかを把握し、理想の身体作りに役立てましょう。

ロイシン摂取による副作用

ロイシンは必須アミノ酸の一つに分類され、筋肉の合成に関わる重要な栄養素です。ただし、体内で合成できず、食事・サプリメントで補う必要があります。

ロイシンを含むBCAAは、そのほとんどが筋肉で使われることから、内臓にあまり負担がかかりません。よって基本的にはロイシンの摂取による副作用を心配する必要はないでしょう。

ただし、ロイシンを過剰摂取すると、以下のような副作用が出る可能性があるといわれています。

免疫力の低下

ロイシンを過剰摂取すると、ほかのアミノ酸とのバランスが崩れて免疫機能の低下をまねくことがあります。特定のアミノ酸ばかりではなく、バランス良く摂取しましょう。

体重の減少

ロイシンの過剰摂取は、体重の減少をまねく恐れもあるので注意が必要です。これは免疫力の低下と同様に、アミノ酸の摂取バランスが悪くなることが原因と考えられています。1日の摂取量の目安をきちんと守って摂取することが大切です。

ロイシン摂取時の注意点

ロイシンは、適切な量を守って摂取する場合には、副作用を心配することはありませんが、ロイシンの摂取時に注意が必要なケースも存在します。ここでは、ロイシンを摂取する際に注意すべきポイントを4つ紹介するので、しっかり把握しておきましょう。

メープルシロップ尿症の患者は摂取を控える

メープルシロップ尿症とは、BCAAの代謝に必要な分岐鎖ケト酸脱水素酵素の先天的欠損により、体内に異常な代謝物質が増えてしまう病気です。約50万人に1人の確率で発症する難病で、尿・汗がメープルシロップのような甘いにおいを放つことから、この病名がつけられました。

メープルシロップ尿症の人は血液中のBCAA濃度が高く、BCAAの摂取量が増えると、意識障害・呼吸困難などの症状が現れることがあります。慢性症状として、発達障害・けいれん・失調症・精神運動発達遅帯などをまねくこともあるので注意が必要です。

妊娠中や授乳中の大量摂取は控える

妊娠中や授乳中の人のロイシンの摂取に関しては、安全性を示す明確なデータがまだありません。そのため、大量に摂取することは控えましょう。

ほかのサプリメントや食品との組み合わせ

ほかのサプリメント・食品・薬などとロイシンの相互作用に関しては、データが不足しているのが現状です。サプリメントや食品の過剰な摂取・病気・服薬などと組み合わさることで副作用が発生する可能性もあるため、該当する人は医師と相談のうえ摂取しましょう。

動物性たんぱく質からロイシンを摂ると脂肪分も取り込んでしまう

ロイシンを食事から摂取する場合には、脂肪分の摂り過ぎに注意しましょう。

ロイシンは、肉・魚といった動物性たんぱく質の多い食品に豊富に含まれますが、それらの食品は脂肪も多いものがほとんどです。そのため、動物性たんぱく質から十分な量のロイシンを摂取しようとすると、余分な脂肪も一緒に取り込んでしまいます。

なるべく脂質を避けて、例えば牛肉ならヒレ肉やもも肉を選ぶといった工夫をしつつ、幅広い食品からバランス良く摂取しましょう。

ロイシンを摂取できるオススメのサプリメント

ロイシンは、必須アミノ酸の一つに分類される栄養素ですが、体内で作ることができないため、食事・サプリメントなどで摂取しなくてはなりません。ロイシンを効率良く摂取するためには、食事よりも手軽なサプリメントがオススメです。

『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』

『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』は、有名トップアスリートから一般人まで幅広いクライアントの指導実績を持つ山本義徳先生が完全プロデュースしたサプリメントです。

山本義徳先生は、ボディービル・パワーリフティングで国内外問わず、多数の優勝経験があります。VALXは、これまでの実績や経験を活かして、「本物」を届けたいという強い思いから作られました。

『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』には、BCAAを含む9種類の必須アミノ酸・β-アラニンがバランス良く配合されています。

『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』を1か月使用した人の97%が満足と回答したアンケート結果もあり、高い実感力を誇るのが特徴です。国内の工場で確かな品質管理のもとに製造されているので、安心して飲むことができるでしょう。

さらに、味にも徹底的にこだわっており、使用者からも「EAA独特のにおいがない」「ゴクゴク飲める」と好評です。フレーバーは、シトラス風味・コーラ風味・パイナップル風味の3種類をそろえています。

サッと溶けるのでいつでも飲むことができ、トレーニング中のワークアウトドリンクとしてもオススメです。

まとめ

ロイシンは、必須アミノ酸に分類され、筋肉の合成を促します。また、分解を抑える効果も期待できる成分です。しかし、体内で合成できないため、食事・サプリメントで積極的に摂取する必要があります。

ロイシンは摂取によって副作用が起こる可能性が低い成分ですが、サプリメントなどによる過剰摂取には注意しましょう。特に、メープルシロップ尿症の人・妊娠中や授乳中の人・服薬をしている人は、医師にロイシンの摂取について事前に相談することをオススメします。

ロイシンを食事から摂取する場合は、脂肪の量に注意してさまざまな食品をバランス良く取入れてください。手軽さを求める人・ロイシン以外の必須アミノ酸も一緒に摂取したい人は『VALX EAA9(イーエーエーナイン)』の活用も検討してみてください。

公式ライン

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。

【SNS】
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