フィットネス

山本義徳先生が『SSC』の効果的な活用方法を解説

SSC(ストレッチショートサイクル)筋肉を伸び縮みさせて鍛え上げていく方法を解説いたします。

この記事はこのような人にオススメ

▶︎一層負荷をかけたトレーニングを行いたい方

▶︎アスリート、ボディビル、フィジーカーの方

SSC(ストレッチショートニングサイクル)とは?

SSCとは、冒頭でもありましたが『ストレッチショートニングサイクル』の略です。

ストレッチ…筋肉が伸びる

ショートニング…筋肉が縮む

つまり、サイクル的に筋肉を伸び縮みさせるトレーニング法である。

筋肉の伸展反射という機能

筋肉には伸展反射という機能がある。筋肉はあまり伸ばされると破れてしまう。なのであまり伸びすぎないようにする機能が備わっている。

反射ともう一つ、弾性エネルギーというゴムのような働きも持つ。筋肉の中にはエラスチンという繊維がありコイル状の形をしてバネが縮むと、伸びる働きをしている。つまりエラスチンも一回縮むと伸びる弾性のエネルギーを持っている。伸展反射とエラスチンによる弾性エネルギーによって筋肉は伸びると急激に縮もうとする働きがある

伸展反射の例

例えばジャンプする時、普通に飛び上がるのではなくて1回しゃがんでから飛び上がる。そっちの方が高くジャンプできる。これはしゃがむ時に筋肉が一回伸びているため。しゃがんで足の筋肉を伸ばすと伸展反射、弾性エネルギーが起こって筋肉が強く収縮する。

心理的限界が起こらない?

この伸展反射、弾性エネルギーには1つ重要なことがあります。それは、脳を介さないということ。脳の働きが起こらない伸展反射はつまり、脊髄で起こります。弾性エネルギーも、筋肉そのもので起こっていて脳を介さないため、心理的な現象が起こらない。普通にトレーニングしている際、「きついな」と思ってやめてしまうのは脳の方でストップがかかるから。それを心理的限界という。

心理的限界の例

例えば、本来できる重量が100kgだとしたら大体60-70kgぐらいのところで心理的限界が設定されている。本当にできる重量の60-70%のところで心理的な限界があり、それ以上の力は発揮できないというようになっている。

しかし、SSCだと…

SSCの場合、脳が働かないので反射と弾性エネルギーが起こる。つまり、通常よりも強い収縮力を発揮することができる。強い収縮力を発揮することによって、しゃがんだら高くジャンプできるという理屈になる。

SSCの活用方法

例えば、ジャンプ力を高めたい人や速いボールを投げたい、ダッシュを速くしたいというアスリートにとってはかなり重要な種目になる。例えば、足のトレーニングでいうとスクワット。しゃがんだらすぐに立ち上がるようなトレーニングをすることで足を通常よりも強く鍛えることができる。

アスリートだけでなく普通の肉体改造のトレーニーにとってもSSCは非常に有効と言える。

SSCをサイドレイズで活用すると?

サイドレイズなんかだと、スタートポジションではあまり負荷がかからない。SSCをサイドレイズで応用すると「押してすぐ切り返す」。すると切り返した一番下である、本来なら負荷がかからないところで負荷をかけることができる。

サイドレイズでは、僧帽筋をかなり使うがSSCで勢いをつけてあげると、上の方は勢いで結構上がっていくためあまり僧帽筋への負担がかからない。ということでSSCをつかったサイドレイズなんかだと強い負荷を三角筋にかけることができる

まとめ

SSCをうまく利用することによって、アスリート、ボディビル、フィジーカーにも有効なテクニックを身につけることができる。ぜひ、SSCを意識してトレーニングしてみてください。

記事監修者 情報

山本 義徳(やまもと よしのり)

静岡県出身の日本のボディビルダー、トレーニング指導者。
プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。
2019年4月から投稿を始めたYouTubeチャンネル『山本義徳【筋トレプログラム】』を開設。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)(下)

【SNS】
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