フィットネス

プロテインの原料とは?ホエイ・ソイ・ガゼインの製造方法を解説【山本義徳監修】

プロテインは数多く販売されていますが、それぞれの原料や違いについて説明できますか?プロテインの原料や製造方法を知ることで、自分が目指したい身体づくりに合ったプロテイン選びに役立ちます。

この記事では、プロテイン選びで悩んだときの参考になるように、プロテインの原料や製法を解説します。あわせて、身体づくりをしている人に使ってほしいオススメのプロテインを紹介します。

プロテインが身体に合わないかも?と悩んでいる人や、プロテイン生活が長続きしない人は、ぜひチェックしてください。

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プロテインの原料

プロテインは「たんぱく質」を主原料としていますが、注目すべきは「たんぱく質の原材料」です。それぞれの特徴を知ることで自分にとって相性の良いプロテイン探しができるでしょう。ここではプロテインに欠かせない3つの原料を紹介します。

ホエイプロテイン

牛乳由来のたんぱく質です。乳清から抽出されたたんぱく質で、身近なプロテインと位置づけることができます。「ホエイ(乳清)」という言葉や、ヨーグルトの上澄み液というとわかる人もいるでしょう。

もともとはヨーグルトやチーズを作るときに廃棄されてきた液体ですが、プロテインなどへのアップサイクルを果たせる成分として注目されるようになりました。

ホエイは牛乳を酸で固めたときにできる水分です。乳脂肪分やカゼインたんぱく質が抜けたものなので、カロリーが低く栄養が豊富です。水溶性の成分なので身体への吸収が早く、ダイエット中はもちろん、ワークアウト時のプロテイン補給にもオススメです。とくに、運動直後のリカバリー向けのプロテインとして推奨されています。

カゼインプロテイン

カゼインプロテインも牛乳由来のたんぱく質です。こちらは乳固形分が原料となります。酸で凝固する性質を利用し、乳固形分だけを取り出して作られたものがカゼインです。チーズやヨーグルトは、カゼインたんぱく質の力を利用して作られているものです。

カゼインプロテインは、水に溶けにくい不溶性の性質を持っているので、身体の中でゆっくりと吸収することが特徴です。体内にとどまっている時間に限りますが、たんぱく質の供給が持続できるため、就寝前のプロテイン補給や、筋トレの休息日に摂取するプロテインとしてオススメです。

カゼインプロテインは小腸で分解され、カルシウムや鉄の吸収を助ける働きがあります。激しいワークアウトで起こりやすい貧血や、年齢を重ねたときに起こりやすい骨粗しょう症の予防にも効果的です。

ソイプロテイン

ソイ(Soi)は大豆の英語名で、ソイプロテインはその名のとおり大豆から抽出したたんぱく質が原料です。カゼインやホエイとは異なり、植物性たんぱく質ですがアミノ酸が豊富なのでヘルシーにたんぱく質補給をしたい人にオススメします。

ソイプロテインは、消化スピードが穏やかで腹持ちが良いのが特徴です。ワークアウト前のプロテイン摂取はもちろん、食事置き換えでプロテインを利用している人にも良いでしょう。

また、大豆たんぱく質の中には「イソフラボン」が含まれています。イソフラボンは女性ホルモンの様作用を持ち、女性の元気を支える成分として知られています。更年期を穏やかに迎えたい人や、更年期以降に起こりやすい骨粗しょう症の予防などにも注目されています。

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プロテインの製造方法

プロテインを自身のトレーニングに取り入れるのならば、「少しでも吸収率の高いプロテインを使いたい」「安価に購入できるプロテインが欲しい」など、自分の求めるプロテインを探したいものです。
プロテイン探しの基準の一つとして、製造方法にも着目しましょう。プロテイン選びの決め手となりやすい部分です。

ホエイプロテイン(WPC)

Whey Protein Concentrate(濃縮乳清たんぱく質)の頭文字をとった製造方法です。一般的に「濃縮膜処理法」と呼ばれています。牛乳をカゼインと乳清に分離したのち浸透膜などでろ過処理をすることで作られたものです。ろ過処理後、濃縮処理を施しているので高たんぱくの製品に仕上がります。栄養素が残りやすいメリットがあります。

安価な価格帯で購入できるプロテイン製品が多く、一般的に販売されているホエイプロテインはWPC製法によって作られているのが特徴です。

しかし、乳糖不耐症(牛乳を飲むとおなかがゴロゴロしやすい症状)を持つ人がWPC製法のホエイプロテインを摂取すると、おなかが張る(腹部膨満感)などの症状を感じることもあるようです。こういったデメリットも覚えておきましょう。

ホエイプロテイン(WPI)

Whey Protein Isolate(分離乳清たんぱく質)の頭文字をとった製造方法です。一般的に「イオン交換法」と呼ばれています。WPC製法でカゼインと分離したホエイをさらにイオン交換によって生成するため、純度が高いたんぱく質のみが抽出されます。約90%ものたんぱく質含有率が実現できるので、乳糖不耐症の人も症状が出にくいメリットがあります。

ほぼたんぱく質で構成される製品なので、体内への吸収率を重視したい場合にオススメです。ホエイプロテインは吸収力が高いので、ワークアウト後のリカバリー目的で使うと筋肉のトリートメント効果が見いだせます。

WPIプロテインは、精製度が高く製品になるまでいくつかの工程が必要なため、商品単価が高い傾向にあります。

カゼインプロテイン

生乳からカゼインを取り出したものが、カゼインプロテインです。カゼインは生乳のたんぱく質の約80%を占めているので、高たんぱくのプロテイン商品となります。
カゼインは水に溶けない成分のため、牛乳の中に酸を加えると凝固します。固形分はカゼインで、分離した水分はホエイになります。

カゼインは輸入も含め、比較的安定した供給が見込めるたんぱく質のため、プロテイン製品のなかでは安価なプロテインとして知られています。

ただし、カゼインは、牛乳アレルギーの原因となりやすいたんぱく質です。加熱してもたんぱく質の構造は変化しないため、プロテインに生成されてもアレルギーの発症率は変わらないと考えられています。アレルギー体質の人は、カゼインプロテインの摂取には注意しましょう。

ソイプロテイン

ソイプロテインは、大豆からたんぱく質成分だけを抽出して粉末状にしたものです。脱脂大豆などを中心に海外からの輸入などに頼れるため、安価な商品が多いのがメリットです。ビタミンなどたんぱく質以外の成分も摂取しやすいため、ヴィーガン(完全菜食主義者)を意識している人の健康維持などに用いられることも見られます。

しかし、注意したいのは、人体への影響が懸念される遺伝子組み換え大豆を使っているか否か、といった点です。

大豆の国内自給率は低いため、プロテインは海外からの輸入大豆を使用している傾向になります。国産プロテインなら輸入大豆を使用している場合でも「遺伝子組み換えではない大豆」を使用していることが多いですが、海外から個人輸入したプロテインを使用する場合には、原材料名にも注目しましょう。

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【山本義徳プロデュース】オススメプロテインの紹介

ボディメイクのブランドVALXを手掛ける山本義徳先生は、ボディビルダーの世界大会でも優勝経験を持つボディビルダーです。2019年6月にはパーソナルトレーナー協会の理事に就任し、ボディビルの世界やパーソナルトレーニング業界の隆盛を担っています。

自身が発信するYouTubeチャンネル「山本義徳 筋トレ大学」では、チャンネル登録者数48万人を抱えています。動画では、正しい運動の仕方やプロテインの選び方などを細やかに紹介しています。さらに、サプリメントの必要性などにも言及し、科学的根拠に基づいた解説をおこなっているのが特徴です。動画配信は定期的におこなっているので、有益な情報をキャッチできるでしょう。

ここからは、山本義徳先生が監修した、オススメのプロテインを紹介します。

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山本義徳 筋トレ大学

山本義徳のプロフィール・経歴・大会での成績・現在の活動などを紹介ボディービル界のレジェンドで国内、海外の大会では優勝も多数あり、知らぬ者はいないと言われている山本義徳氏の実績や出版著書情報を本記事ではお伝え致します。...

VALX ホエイプロテイン WPI パーフェクト

WPI製法で作られたホエイプロテインです。最高品質のWPIプロテインを100%使用しているため、体内への吸収力の高いのが特徴です。プレーン味の商品は96.4%ものたんぱく質含有量を誇り、プロテインの“実感力”を求めている人に最適です。

通販などでも人気が高い売れ筋プロテインですが、人気の秘密は「味」と「溶けやすさ」です。
「毎日使っても飽きない」「おいしいから続けられる」といったレビューも寄せられるほどの注目の味は、甘すぎずさっぱりとしたもので、6種類のフレーバーが楽しめます。水に溶けやすく、飲みたいときにすぐに飲めるメリットもあります。

WPI製法のプロテインは比較的高額なものが多いですが、他社製品と比較しても安価な価格帯設定なので買い求めやすいのも特徴です。

VALX ホエイプロテイン

プロテイン選びに迷っている人に自信をもってオススメできるホエイプロテインです。安価な価格帯で購入でき、味も溶けやすさも多くのユーザーから高い支持を得ています。

チョコレート風味・ベリー風味・カフェオレ風味など、7種類のフレーバーをそろえているので、プロテインの味が苦手だった人にも最適です。牛乳に溶かして飲んでもおいしい味わいで、女性トレーニーにも広く支持されています。食事とプロテインを置き換えて体重管理を目指す人にもオススメです。

プロテイン補給は毎日続けたいものです。公式サイトでは、まとめ買いをすると、さらに安く入手できます。味を変えて購入してみるのも良いでしょう。

まとめ

プロテインとひと口にいっても、原材料の違いによって種類が異なります。また、ホエイプロテインは2つの製法でつくられていて、それぞれ特徴が異なります。

体内吸収効率や高たんぱくの製品など、あらゆる観点からプロテイン選びをすると、おのずと必要なプロテインは何かがわかるでしょう。

プロテインは、継続して飲むことが大切なので、作り方の簡単さや飲みやすい味も大きな決め手となります。今回紹介したオススメの商品なども踏まえ、長く使えるプロテインを見つけましょう。

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監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
山本義徳先生の知識と経験に基づいたトレーニング方法や、プロテインやサプリメントの情報を科学的根拠(エビデンス)に基づいて、YouTube動画を随時更新しています。

【SNS】
X▶︎https://twitter.com/valx_official
Instagram▶︎https://www.instagram.com/valx_official/

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