近年ではテレワークが増えて仕事で外出する機会が減り、日々の運動不足から本格的なトレーニングをはじめる人が多くなりました。そんな人々がトレーニングをする際に、筋肉を動かすエネルギーとして「クレアチン」を摂取する人が増えています。
クレアチンはエネルギーを生み出してくれるサプリメントとして、毎日摂取するのが基本ですが、うっかり飲み忘れたら「効果がなくなってしまうの?」と、不安になる人も少なくありません。
そこで、今回はクレアチンを飲み忘れたときの効果と対策について解説します。
クレアチンを飲み忘れたら効果はなくなる?
クレアチンを摂取してトレーニングをおこなう場合、毎日摂取するのが基本です。摂取量は1日約3gを28日間継続して摂る事で、体内のクレアチン量は最大になります。そのため、少なくとも28日間は毎日継続して摂取する事が大切です。
ただし、毎日継続して摂取する事が効果的なクレアチンをうっかり、1日飲み忘れてしまっても効果はリセットされるわけではありません。
クレアチンは体内で合成する事が可能なうえに、普段の食事からでも摂取できている物質なので、一日飲み忘れたからといって一気に減るものではないのです。
うっかり飲み忘れてしまっても、神経質に考えず次の日から3〜5g程度飲み始めれば問題ありません。摂取量に関しては通常の人は3〜5g、アスリートや普段からトレーニングを多くするトレーナーなどの場合は5〜6g程度が推奨量です。
しかし、忘れた分を取り戻すために大量に摂取するのは良くありません。クレアチンを大量に摂取すると、浸透圧性の下痢を引き起こす場合があるからですります。
またクレアチンを大量に摂取しても、効果に繋がる一定量は決まっているため、多く飲んだとしても大きな効果が期待できるものではありません。
トレーニング前に飲み忘れたら?
毎日クレアチンを摂取している状態では、体内のクレアチンレベルが最大レベルまで高まっている場合があるので、トレーニング前に摂取しても吸収されないことがあります。
トレーニング回数によっても異なりますが、クレアチンレベルが高い際には、トレーニングをして消費された後に摂取するのが効果的です。
そのため、トレーニング中に飲むEAAなどのドリンクにクレアチンを混ぜて、摂取するのがオススメです。もし、トレーニング中にクレアチンを忘れた事に気がついたら、慌てずにドリンクに混ぜて飲んでください。
まとめ
クレアチンは、もし1日飲み忘れても効果が完全にリセットするものではありません。次の日から飲んでトレーニングをすれば問題なく、効果を得られるでしょう。
またトレーニングをこれから始める人は、EAAのドリンクに混ぜてトレーニングを開始すれば、摂取しないでトレーニングを開始するより、パフォーマンス向上・スタイルアップの効果が期待できるでしょう。
ぜひ、効果的にクレアチンを摂取してトレーニングをおこない、美しい肉体を目指しましょう。
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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