フィットネス

ケトジェニックのメカニズム・糖質制限の違いを山本義徳先生が解説

ケトジェニックとは、糖質制限のひとつでありダイエットに関心のある人なら聞いたことがあると思います。

しかし、ケトジェニックのメカニズムを正確に理解している人は多くありません。
そこで今回はケトジェニックのメカニズムを正確に把握できるように詳細に説明をします。
そして、ケトジェニックダイエットについて正確な知識を持ち、正しい方法で行いましょう。

ケトジェニックとは?

ケトジェニックとは、身体のエネルギー源を糖質から合成されるATP(アデノシン三リン酸)から、脂質を材料とするケトン体に切替えることを指します。
身体がケトン体をエネルギー源として使用している状態のことをケトーシスといいます。

そのため、身体の主なエネルギー源がケトン体に切り替っており、ケトーシスの状態にして行うダイエットのことをケトジェニックダイエットといいます。

ケトン体とは具体的に、体内で脂質を材料として合成されるβ-ヒドロキシ酪酸・アセト酢酸・アセトンの3種類の水溶性の物質のことです。
脂質がケトン体に変化することで、脳のエネルギーとしても使用できます。
ATPとは、人のエネルギー源となる物質のことです

ケトジェニックダイエットとは?

ケトジェニックダイエットとは、身体の主なエネルギー源がケトン体に切り替わっており、ケトーシスの状態で行うダイエットのことを意味します。
具体的には、1日の糖質の摂取量を50gに抑えることがアトキンス氏により提唱されています。

糖質制限との違い

ケトジェニックと糖質制限の違いは、ATPとケトン体のどちらが身体のエネルギー源として使われているかという点にあります。

糖質制限だけではケトーシスの状態にはならず、筋肉やタンパク質を分解して体内のアミノ酸から糖質を合成する糖新生という働きが引き起こされるからです。
ケトジェニックダイエットの狙いは、糖質の代わりに脂肪をエネルギー源として使うことなので、アミノ酸から糖質を合成する糖新生を防ぐ必要があります。

糖新生とは、糖質の摂取量が減ることで、主に肝臓がアミノ酸などを材料として糖質を合成する働きのことです。

糖新生の材料はアミノ酸のほかに、乳酸・ピルビン酸・グリセロールなどが使われます。

ケトジェニックではタンパク質の摂取量にも注意

ケトジェニックでは、前述しましたが、アミノ酸から糖質を合成する糖新生を引き起こさないため、糖質だけでなくタンパク質の摂取にも注意する必要があります。

BCAAやEAAを摂ることで糖新生を抑えて、ケトーシスになることができる

糖新生の材料として、全てのアミノ酸が使われるわけではありません。
アミノ酸は、糖原生アミノ酸とケト原生アミノ酸の2種類に分けることができます。

糖原生アミノ酸とは、糖質に変化することができ、ケト原生アミノ酸はケトン体に変化することができるアミノ酸です。

ケトン体に変化するケト原生アミノ酸を中心に摂ることで、糖新生を抑えて、ケトーシスの状態に移行することができます。
具体的には、タンパク質としてロイシンとリジンが含まれるEAAや、ロイシンが含まれるBCAAを積極的に摂取することを、山本先生は推奨しています。

BCAAには、ケト原生アミノ酸であるロイシンが含まれています。
EAAには、ケト原生アミノ酸としてロイシンとリジンが含まれています。

ケトーシスの状態になっているか

初めてケトジェニックダイエットを行っている人は、身体がケトーシスの状態になっているかどうか確認することが大切です。
ケトーシスの状態になると、尿中からケトン体が排出されるため「ケトスティック」と呼ばれる試験紙を使用することで、尿中からどのくらいケトン体が出ているか確認してみてください。

ケトスティック
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しかしケトジェニックを始めてからある程度時間が経つと、血中のケトン体濃度は高いのに、尿中からケトン体があまり排出されなくなり、ケトステックで調べることが困難になります。
その場合、血中のケトン体を測定できる「プレシジョンネオ」という測定器で調べることができます。
プレシジョンネオ
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まとめ

ケトジェニックについて、メカニズムや糖質制限との違いについて紹介しました。
ただ糖質を減らすだけでは、ケトーシスになっているかわからないため、専用のキットを使用する必要があります。

  • ケトジェニックとは、ATPではなくケトン体をエネルギー源にできる身体にすること
  • 糖質制限をしているだけでは、筋肉を分解して糖新生を引き起こしている可能性がある
  • ケト原生アミノ酸を摂るように心がける
  • ケトーシスになっているかを、ケトスティック・プレシジョンネオを使用して確認することが望ましい

監修者情報

山本義徳

山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数30万人を超える。

一般社団法人 パーソナルトレーナー協会 理事

【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下) 
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる

【You Tube】
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