オートミールと聞くと、ボディビルダーが減量するために食べる食材というイメージを抱くかもしれません。
ほかにも鳥のささみや、卵白なども減量食として有名ですが、オートミールを食べたことがある人はほとんどいないと思います。
今回はなぜオートミールがボディビルダーに人気なのか、オートミールの効果について紹介します。
オートミールとは?
オートミールとは、オーツ麦(えん麦・からす麦)を食べやすいように加工した穀物であり、主にお粥として食べられています。
さらにオートミールは、グリセミック・インデックス(GI)という値が低いため、体内にゆっくりと吸収されるという特徴がある糖質です。
そのためオートミールを食べると腹持ちが良く、減量中のボディビルダーによく食べられています。
グリセミック・インデックスとは、食後血糖値の上昇度を示す指数のことです。
GI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇して、GI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇する特徴があります。
血糖値の上下が緩やかだと、空腹感を感じにくいという特徴があります。
コレステロールを下げる作用がある
オートミールにはβグルカンという、水溶性の食物繊維が含まれています。
βグルカンは、体内で糖質やコレステロールを吸着する働きがあるため、コレステロール値を下げたり、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
ほかにも、腸内の免疫細胞に直接働きかけて免疫力を高める作用もあります。
βグルカンは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、オートミールに含まれるβグルカンは水溶性食物繊維です。不溶性食物繊維を含む食品にはきのこなどがあります。
体脂肪が増えにくくなる
オートミールにはβグルカンのほかにも、アルキルレゾルシノールというポリフェノールが含まれています。
アルキルレゾルシノールとは、小麦の外側の皮に含まれているポリフェノールの一種です。
このアルキルレゾルシノールが、サーチュイン遺伝子という身体の時計遺伝子を活性化させて、体脂肪の増加を抑える効果があると言われています。
オートミールを美味しく食べる方法
オートミールを食べる時はお湯を入れてレンジで温め、お粥のようにして食べることが多いようですが、実際にはあまり美味しい食べ物ではありません。
そんなオートミールですが、ここでは山本義徳先生が現役時代に減量食として実際に利用していたレシピを紹介します。
オートミールというと洋風のイメージがあると思いますが、オススメは、和風の味付けです。
例えば卵スープの素やお茶漬けにオートミールを入れて食べると、和風のお粥のように食べることができます。
ほかにも、しらすやチーズを入れると、さらに美味しく食べられます。
山本先生が現役時代、実際の減量の際に利用されていたレシピだそうなので、減量食に悩んだ時にはぜひお試しください。
まとめ
オートミールは、GI値が低く、腹持ちのいい食材ということがわかりました。
ほかにもβグルカンという水溶性の食物繊維が含まれていたり、アルキルレゾルシノールというポリフェノールが含まれています。
- オートミールとは、オーツ麦を食べやすいように加工した穀物
- 腹持ちがいいため、減量中の人によく食べられる
- グリセミック・インデックス値(GI値)が低い
- βグルカンという水溶性の食物繊維が含まれている
- アルキルレゾルシノールというポリフェノールが含まれている
- 和風の味つけも合う
監修者情報
山本 義徳(やまもと よしのり)
静岡県出身の日本のボディビルダー・トレーニング指導者。プロ野球選手のダルビッシュ有や松坂大輔などをはじめ、多くのクライアントを指導している。サプリメントにも精通しており、サプリメント博士の異名を持つ。
2019年4月に開設したYouTubeチャンネル『山本義徳 筋トレ大学』は登録者数69万人を超える。
【主な著書】
・ウェイトトレーニングー実践編ー
・ウェイトトレーニングー理論編ー
・アスリートのための最新栄養学(上)
・アスリートのための最新栄養学 (下)
・最高の健康 科学的に衰えない体をつくる
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